西日本新聞社の取材を受ける
ボールパークドットコムのスタッフ・串間くん。アイビースタジアムの管理を任されている。 そんな串間くんが、2013年春のホークスキャンプで、西日本新聞の取材を受けました。 普段の彼の仕事ぶりや人柄が伝わってくる、大変良い記事です。ここに紹介させて頂きます!
ホークスに育てられた!(西日本新聞:平成25年2月9日の記事より)
前日からの雨が上がった早朝のアイビースタジアム。 雲の切れ間から朝日が差し込む。 内野グラウンドにかぶせた60メートル四方の雨よけシートの片づけで一日が始まる。 鉄製の刃が付いたトンボを手にマウンドへ。 ザッザッザッ。 荒れた土をならしていく。 「表面を平らにするだけじゃ地面の下にスパイクで削られた穴が残り、イレギュラーの原因になるんです。」 串間さんはそう言うと、刃の部分で一度土を掘り返した。 トンボを裏返して木製の平らな面で整え、足踏みして固め、最後はブラシ付きトンボをかけ仕上げる。 約20分で足跡一つ無いマウンドができた。 「毎日練習がスムーズに進むのが何より嬉しい。これで秋に日本一になってくれると最高。」 仕上げたグラウンドで選手がシーズンに向け汗を流す姿を一歩下がって夕方まで眺める。 福岡ソフトバンクが宮崎市で春季キャンプを始めた2004年、同球場などの整備を請け負う「NPO法人宮崎スポーツ振興会」に入った。 期間中は球団から「プロ」のキーパーが来る。 「当初はみんな素人で何も任せてもらえなかった。」という。 間近で見る一流の整備。 「この時期しか目にすることができない。」と仕事ぶりを目で必死に追い掛け、トンボの使い方や整備用トラクターの活用法など技術を盗んだ。 キャンプ10年目の今、どこでも任されるようになり、 「ホークスに育てられたと思う。」 「自分たちの仕事があるから、選手は練習できる。誇りを持って!」 球団のキーパーから告げられた言葉を胸に秘める。 プロ野球のマウンドはミリ単位の世界。 プレートの高さは25.4センチ。 ホーム側に198センチの地点が15.2センチ低くなるよう傾斜をつける。 「トンボの角度を見ながら長年の感で判断している。」との言葉に自信がのぞく。 今年はホークスの本拠地ヤフオクドームでWBC第1次ラウンドがある。 整備のため球団のキーパーは宮崎を離れ、9日からは全てを任される。 「キーパーとして認めてもらえた証かな。信頼に応えないと。」 夕日が沈むグラウンドを見つめた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いいでしょう!この記事!!普段からの彼のたゆまぬ努力が伝わってきて、ジーンときますね。。