練習や試合のパフォーマンスにも影響が出るバットのグリップ。購入する際にもともとグリップテープが巻かれているものもありますが、使用していくうちにグリップテープは、劣化してすり減っていくので巻き替えが必要になります。
グリップテープの巻き方は、右利きか左利きかによっても異なります。また、しっかり巻いておかないとグリップ力の低下やバッティング力にも直接影響が出るので巻き方をマスターしておくことが大切です。
本記事では、バットのグリップテープの巻き方を具体的にわかりやすく紹介します。
著者情報
和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。
弊社では、さまざまなサイズのバットを製造・販売しております。バット探しでお困りのことやご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

バットのグリップテープの役割
グリップテープはバットのグリップ部分に巻いて使うもので、バットを握りやすくしてバッティング力を向上させるアイテムです。また、グリップを滑りにくくさせて、手のまめを予防したり、クッション性のあるグリップテープを使えばボールの衝撃を吸収して手を保護したりする役割もあります。
バットのグリップテープは、スイングスピードにも大きな影響を与えます。
素振りの練習をしていると、バットのグリップテープはすり減っていきます。しかし、グリップテープの一部が剥がれたままや、スパイクなどでキズが付いたままのバットを使っていると、滑ったり試合では使用できなかったりすることもあります。
グリップテープは、消耗品と考えて適度なタイミングで貼り替えるとよいでしょう。

左利きと右利きでは巻き方が異なる
バットのグリップテープは、左利きと右利きで異なります。右打者は右巻き、左打者は左巻きにグリップテープを巻きましょう。左打者が右巻きのバットを使って打つと、力の流れが反対になるため、グリップがずれて剥がれやすくなります。
市販されているバットは、すべて右利きの人向けにグリップテープが右巻きに巻かれています。左利きの人が使う場合は、新しいバットのグリップがすり減ってきたタイミングで、左巻きにグリップテープを巻き直してください。

グリップテープの種類
グリップテープの種類は、大きく分けるとポリウレタン製と天然皮革です。ポリウレタン製のグリップテープには、凹凸付きとウェットタイプの2種類があります。
テープの表面に凹凸があるものは、テープが手に引っかかりやすくなるため、しっかりフィットする感覚を持てるでしょう。グリップ力を強めたい人におすすめです。しかし、凹凸付きは、テープの表面が劣化しやすいため、耐久性が劣る場合があります。
ウェットタイプのグリップテープは、グリップが手のひらに吸い付くような感覚があります。そのため、グローブをつけずにバッティングするときも滑りにくいのが特徴です。
ただし、商品によってそれぞれフィット感は異なるため、実際にグリップテープを握ってみて感触を確かめるとよいでしょう。
天然皮革のグリップテープは、耐久性が高く手に馴染みます。使い始めの頃は硬さを感じますが、使い続けるうちに自分がいつも握っている部分に跡が付いてくるため、しっくりきます。長く使いたい場合は、天然皮革のグリップテープを選びましょう。

バット用グリップテープの選び方のポイント
グリップテープは、種類によってそれぞれ特徴が異なります。グリップテープの特性で選ぶのもいいですし、実際に触れてみて好みものもを選ぶのもよいでしょう。また、以下の点もチェックしながら選んでみてください。
厚さをチェック
目的に合わせてグリップテープの厚みを選びましょう。グリップテープの厚さによってグリップ全体の太さが変わるため、バットのコントロール性にも影響します。
基本は1.1mmですが、ニーズに合わせて最適な厚みを選んでください。たとえば、グリップに弾力やクッション性を求めるなら、1.2~1.8mmの厚みがよいでしょう。
厚みが増すと握りやすくなります。そのため、握力が弱い人にもおすすめです。ただし、グリップテープが厚くなるとバットに力が伝わりにくくなるというデメリットもあります。
飛距離を伸ばしたい場合は、1.0mm以下のグリップテープを選びましょう。薄めのグリップテープは握力の強い人にも適しています。グリップが細い方がバットに力が伝わりやすくなるため、力強いスイングが可能です。
また、薄いグリップテープは、太さの変化が少なくコントロール性にもあまり影響を与えないので、金属バット以外にも木製バットやノックバットなどにも使えます。

協会や連盟のルールをチェック
所属する協会や連盟の規定で定められているグリップテープを選びましょう。高校野球の場合は、硬式・軟式ともにグリップテープの色は黒または茶系と決められています。また、色だけではなく、クッションタイプのグリップテープ自体を禁止している場合もあります。
特に規定がない場合や自分の練習用なら、好みのカラーやデザインのグリップテープを選ぶとよいでしょう。

新しく巻き直す際に知っておくべきグリップテープの剥がし方
グリップテープは、バットを使っていくうちに劣化して剥がれてくることもあります。新しくグリップテープを巻き直すことで、パフォーマンスの向上が期待できますが、正しくグリップテープが巻けないと逆効果になってしまうこともあります。
グリップテープの巻き方で大切なのは、今巻いてあるテープをきれいに剥がすことです。実はこれがとても重要です。前のグリップテープがきれいに剥がせないとノリが付いたままになり、新しくテープを巻いてもすぐに剥がれてしまいます。グリップテープを貼る前に、まずは剥がし方をマスターしましょう。

グリップテープを剥がしていく
まずは、古いテープをどんどん剥がしていきましょう。この時点では、ノリは気にしなくて大丈夫です。
ノリをきれいに取り去る
バットに古いグリップテープのノリが付いてしまっていたら、クリーナーなどを使って拭き取りましょう。ヘラなどを使うとバットに傷が付いてしまうことがあるので、クリーナーの方がおすすめです。グローブ用のものなどを使ってきれいにしてください。
1日乾燥させる
クリーナーを使ってノリを剥がしたら1日乾燥させましょう。クリーナーによって水分が付いてしまうので、すぐに新しいグリップテープを巻かずに、乾燥させる時間を取ってください。
グリップテープの巻き方を簡潔に解説!
グリップテープを実際に自分で巻いた事が無い人って、意外に多いのかもしれません。 そこで今回は、グリップテープの巻き方をご説明いたします。
グリップテープを巻くときには、以下のようなものを用意しましょう。
- グリップテープ
- ハサミ
- バット
巻き方さえ覚えてしまえば、用意するものも少なくとても簡単です。
使用バット:【少年用竹バット80cm/700g/リアルグリップ】
※写真の商品は旧モデルになります。
▼現在のモデルはこちら▼
https://japan-ballpark.com/products/realgrip-training-bamboobat
使用テープ:【ミズノ・バット用グリップテープ 1CJYT101】
グリップエンドからテープを巻く
まずは、グリップエンドからテープを巻いていきます。
反対側から巻き始めると、グリップエンドまでテープが届かなくなる場合もありますので、必ずグリップエンドから巻き始めるようにしましょう。
コツは、同じ間隔で重ねながら軽くひっぱりながら貼っていくこと。引っ張って貼ることで、シワができにくくなります。シワができてしまうと、バットが握りにくくなるだけではなく、耐久性が落ちるためグリップテープの劣化も早まります。

巻き終わったら留めます
これは右打者用ですので、左打者は逆巻きで巻いてください。
巻き終わったら、「巻き始め」のグリップエンド部分と「巻き終わった」部分に、しっかりとテープ(写真では黒いテープ)を巻いて留めます。
巻いたテープの剥がれを防ぐためのものなので、大変重要です。

完成
コチラが仕上がりです。デザインされたバットに見えて綺麗です!
グリップテープは安くて、ご覧のように簡単に巻けます。 お手持ちのバットのグリップテープが痛んでいたら、早速交換しましょう。 もし、バットでお困りの事がございましたら、何でも結構ですのでお問い合わせくださいね。
