選手によって一人ひとり体の大きさや筋力量は違い、好みやプレイスタイルも十人十色。そのため、各選手に合った道具を選ぶことが大切です。どの野球用品についてもいえることですが、もちろんバットについても、それぞれの選手のスタイルや目的に応じて選ぶことが重要になります。
自分に合ったバットに巡り会うには、要望に応じて一から作りあげる「オーダーバット」という選択が最も良いですが、コストを考えると、既製品の中から自分に合うものを見つける方が良いでしょう。
そのため、弊社は「どのようなお客さまにも自分に合うバットを見つけていただきたい」という想いから、既製品ラインナップにおいても様々なバットのバリエーションを開発してきました。
その中で、『中学硬式の試合で使用できる、他メーカーに無い扱いやすい82cmのバットがあると有難い』『高校野球終了後に、金属バットから木製バットに切り変わる際、生徒がすぐ折ってしまう為、折れにくいバットが欲しい』『上の大学・社会人・プロ野球のステージでは、短くて振り抜きやすいバットを使いたい』という要望に答えるため、「和牛JBバットメイプルシリーズ82cm」を製造・販売しており、多くの選手からご愛顧いただいています。
今回はこちらの商品が選ばれている理由や、短いバットを使用するメリットについてお伝えします。
著者情報
和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。
弊社が製造・販売しているバットは12サイズ・76モデルと、日本一の取扱数を誇ります。バット探しでお困りのことやご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
少年野球~プロ野球選手が使用しているバットの長さ
まず、一般的に使用されているバットの長さを以下に簡単にまとめました。
● 中学生:80~84cm
● 高校生:82~85cm
● 大学生以上(社会人・プロ野球選手も含む):82~87cm
こちらはあくまで目安ですが、各世代で体の大きさに応じた長さのバットが選ばれています。体が大きくなってくる中学2・3年生からは、82cm以上のバットを使用する場合がほとんどです。
バットが長くなると、その分遠心力が利いて飛距離が出る傾向があります。そのため、長打力のある「ロングヒッター」と言われる選手は長めのバットを好んで使うことが多く、社会人やプロになると、86〜87cmといった長尺バットを使う選手もいます。
その一方で、最近では短めのバットを使う選手も増えてきています。
高校野球の現場では83cmのバットが主流になってきており、短くて振り抜きやすいバットを使いたいという選手が増えてきています。 また、バットに高いレベルでこだわりを持つプロ野球選手は、「バットを自由自在に操りたい」、「シャープに振り抜きたい」という理由から、82〜83cmの短いバットを選んで使用する選手が昔から一定数います。
例えば、セ・リーグ優勝監督を務めた元プロ野球選手は現役時代、インコースの捌きにさらなる磨きをかけるため、82cmの短いバットを使用して活躍したと言われています。
また、現在も活躍している某有名選手は、それ以上に短い70cm台のバットを特注しており、プロの世界においても、戦略や目的に応じて短いバットが選ばれることが当たり前になってきています。
公認野球規定で定められるバットのサイズルール
公認野球規定としてバットの仕様にもルールがあります。規定にはさまざまなルールが設けられており、それに則ってバットを作る必要があります。
バットはなめらかな円い棒で、太さは最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6インチ)以下で、長さは42インチ(106.7センチ)以下であることが条件です。また、バットは1本の木材で作る必要があります。
先をえぐったカップバットをつくるときは、深さ1 1/4インチ(3.2センチ)以内で、直径1インチ以上、2インチ(5.1センチ)以内で、くぼみの断面は椀状にカーブすることが条件です。なお、異物を付着して椀状にカーブさせるのではなく、バットの素材をえぐるだけという細かい規定もあります。
短いバットを選ぶメリット
短いバットはバットコントロールがしやすく、振りぬきやすいというメリットがあります。理由は、手からバット先端までの距離が短くなるため、スイングがコンパクトになるからです。
スイングがコンパクトになれば、球種やコースへの対応幅が広がります。
また、速球にも対応しやすくなり、速い球を投げる投手との対戦においても振り遅れ対策とすることができます。
特に、インコースを捌きやすくなるため、内角攻めを苦手とするバッターがバットの長さを短く調節して、苦手なコースに対応するケースもあります。
これらのメリットをバランスよく実現できるのが82cmというバットサイズになります。
長さだけではなく重さもポイント
プロ野球選手がバットを選ぶとき、長さだけではなく重さも重視しています。バットが軽ければ、スイングスピードは速くなります。手元で鋭く変化するボールへの対応も軽いバットの方が操作しやすいので、手前まで引き付けてから始動できるのです。
近年は、900グラムを切る軽いバットを選ぶ野球選手も少なくありません。ただし、軽いバットはボールに対して力負けする可能性もあるので注意が必要です。
重さの目安としては、高校野球の硬式では900g以上、中学野球では730〜830g程度を選ぶことが多いでしょう。
スイングスピードの違いについても知っておこう
それぞれのスイングスピードの差を見てみましょう。
高校生:約110km/h
大学生:約120km/h
プロ野球選手:140km/h
同じような重さのバットを使った場合でも、これくらいのスイングスピードの差が出ます。プロ野球選手は高校生が体感するより約22%ほど軽い感覚でバットを振っていることになります。これは、重さでいうと約700gに相当します。
バットの長さは好みもあります。長いバットは遠心力を利用できるため飛距離が出ますが、短いバットは芯に近い分、当てやすくなります。ただし、75センチのバットを極力長く持って打つ方がやりやすいのか、85センチのバットを10センチ短く持ったほうが打ちやすいかなどは人それぞれです。
自分にとって長さや重さのバランスがベストなバットを選ぶとよいでしょう。
長さだけじゃない。82cmの和牛JBバットが選ばれている4つの理由
和牛JBバット(82㎝)の魅力といえば、他ではなかなか目にできない戦略的なバットサイズです。では、とにかく82㎝のバットだったら何でも良いのかというと、答えは「NO」です。ただ短いだけでバランスが悪いバットだと逆に調子を崩してしまいます。トータルバランスを考慮したバットでなければ、上記のメリットを発揮することはできません。
ここから、当社の82cmの和牛JBバットがもつ特徴について説明します。
1. 究極に洗練された「振り抜きやすい」ボディバランス
82㎝サイズのバットの製造にあたって、多くのシリアスプレイヤーの意見を聞くために何度もグラウンドへ通い、「振り抜きやすさ」を徹底的に追究しました。これまでにない「高い操作性」を感じていただけると思います。
バットの重量は重ければ重いほど動き出すと大きな力を生み出すため、和牛JBバット82cmは比較的重い900gに設定しています。手にした多くのお客さまからは「軽く感じる」との声をいただきます。
これにはもちろん理由があります。従来のバランスに比べ、重心を数mm手元寄りにしているためです。こうすることで軽く感じ、振り抜きやすいボディバランスを実現しました(野球Youtuberトクサンの連続ティーバッティング動画はこちら)。
2. 当たり負けしない強さ
短いバットと聞くと「150kmを超えるような速球に対して当たり負けしないのか?」という疑問の声が聞こえてきそうですね。
結論から申しあげると、当たり負けしません。 和牛JBメイプルバットシリーズ82㎝は、速球に負けない「強さ」を兼ね備えています。この強さを有したバットを作るために、ボディバランスにこだわりました。
短くてもヘッドの効いたスイングができ、インパクトの際にボールに最大限の強い力をぶつけられるよう、重量やバランスを設定していますのでご安心ください!(トクサンが150キロを打つ動画はこちら)
3. 高い目標を持った中高生のトレーニングに向いている
近年、メイプル素材の木製バットでトレーニングをおこなう中高生が非常に増えており、特に強豪校においては相当な割合で練習に使用されています。 バッティング練習の定番アイテムと言えば「竹バット」がまだまだ王道ではありますが、木製バットには以下のようなメリットがあります。
高校野球より上のステージでは木製バットの使用が義務付けられており、将来的にそうした世界で活躍することを目標にするのであれば、早い時期から木製バットの使い方に慣れておくに越したことはありません。
しかし、市販で売られている木製バットは84cm以上のものが多く、中高生には「サイズが合わない」という声を多く聞きます。
その点、和牛JBバットには82cmサイズがあるため、中高生にも手に取っていただきやすいサイズ感です。 また、弊社で製作している木製バットは、すべてプロ野球選手が使うバットと同じ材質・製法を用いて作られているため、早い段階からトップクラスの道具に慣れ親しむことができます。
4. デザイン
製造する上で「デザイン性」にもこだわりました。誰だってかっこいいものを身につけてプレーしたいですよね。 和牛JBメイプルバット82cmは全部で6モデル(各モデルの特徴はこちらをご覧ください)。
そして、これらのラインナップのデザインの特徴は以下の通りです。
現代の流行を随所に盛り込み、幅広く愛されるようなデザインを設計しました。特に006と012のモデルは、渋みを感じるつや消しタイプ(マットブラック)になっており、お客さまからも大変好評です。また、018モデルには表面を炙って焼き目をつける加工が施されています。
・005モデル
・006モデル
・009モデル
・012モデル
・013モデル
・018モデル
トクサンも和牛JBバットメイプルシリーズの82cmを高評価
人気野球YouTubeチャンネル「トクサンTV」で、和牛JBバット82cmが紹介されています。トクサンからは「バランスが良くて使いやすい!」とのコメントをいただいております。
動画内では、82cmの和牛JBバットを持って強豪社会人チームの練習に潜入する様子や、現役独立リーガーとの真剣勝負に挑み、見事ヒットを飛ばす姿が放送されています。お見逃しの方は以下のリンクよりぜひご覧ください。
和牛JBバット使用社会人チーム潜入動画はコチラ(トクサンTV動画内0:15~)
現役独立リーガーとの対決動画はコチラ(トクサンTV動画内1:30~)
トクサンの和牛JBバット紹介動画はコチラ(トクサンTV動画内5:26~)
当社のバットラインナップについて
弊社は木製バットを専門的に取り扱う国産メーカーです。高いレベルで戦う大学生や社会人に向けたゲーム用バットをはじめ、小さなお子さまからプロ野球選手まで幅広くご活用いただけるトレーニングバットまで、各選手に合った様々なバットの製造をおこなっております。
今回は短いバットを使用するメリットや、和牛JBバットが選ばれている理由などについてお伝えしました。和牛JBバット82cmが皆さまにとって気になる1本になることができましたでしょうか?
和牛JBバットには、トクサンが使用する82cm以外にも、83cm・84cm・85cmのラインナップを取り揃えておりますので、自分にとって丁度良いサイズをお選びいただけます。
それぞれの長さでモデルを選べるようになっており、006モデルや012モデルに見られるマット調のブラックは通常のブラックに比べ、渋みを感じる艶消しタイプのものになっており、お客様からも大変好評をいただいております!また、018モデルはバットの表面を炙って焼き目をつけている焼き加工が施されております。
他にも、67cmのものから1m超えサイズのものまで、バラエティ溢れる野球ギアを世に送り出しています。 バット探しでお困りのことやご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
皆さまが素敵な1本に出会えますようお手伝いをさせていただきます!