素振り用バットの効果的な使い方や選び方を解説|トレーニング用竹バットも紹介

素振り用バットは、トレーニングバットとも呼ばれるもので一般的なバットよりも重く作られています。素振り用バットを使って練習することで、体幹を強くし正しいバッティングフォームを身につけられます。

素振り用バットにも特に重く作られたものや、長さのあるもの、逆に短いものなどさまざまな種類があり、自分の目的やトレーニング内容に合うものを選ぶとよいでしょう。

本記事では、素振り用バットの選び方や効果的な使い方などについて詳しく解説します。

著者情報

和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。

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素振り用バットを使う目的

素振り用バットは、野球のスイング練習に使うバットのことです。

一般的なバットとは違い、正しいスイングを身につけるためのさまざまな工夫がされています。素振り用バットを使って繰り返し素振りの練習をすることで、体幹を強くし、バッティングフォームも身につきます。

素振り用バットはいくつか種類がありますが、素振りのためだけに使うのであれば、硬式と軟式で分ける必要はありません。自分の練習目的に合ったものを選ぶことが大切です。

素振り用バットの種類

素振り用バットには、次のようなものがあります。

  • 竹バット
  • マスコットバット
  • カウンタースイングバット
  • インパクトスイングバット
  • バレルバット
  • シークエンスバット

竹バット

少年野球のトレーニングでよく使われている竹バットは、薄いプレート状の竹を貼り合わせて作られたバットで、丈夫で折れにくく消音性が高いなどの特徴があります。

また、手頃な価格で手に入るため、コスパが良く練習用として最適なバットです。重さがあって木製バットのように一度の衝撃で折れることがあまりないので、素振り用やフリーバッティングなどにもよく使われています。

マスコットバット

マスコットバットは一般的なバットよりも200~500gほど重い点が特徴です。素振り用として使うことで下半身・上半身・各部位のパワーが付き、スイング力も養えます。また、トスバッティングやフリーバッティングなどの打ち込み用として使ってもよいでしょう。

マスコットバットは、ネクストバッターズサークルに置かれることも多いバットで、打席に入る前にマスコットバットで素振りをすることによって、本番のスイングが軽く感じるようになります。

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カウンタースイングバット

カウンタースイングバットは可動体が2つ付いたバットです。正しいスイングができると、2つの可動体は分かれることなくヘッド側に移って「カチッ」と1回音が鳴ります。音が出る正しいタイミングは、カウンタースイングバットのヘッドが出る前です。

しっかり振れていないと、可動体が分離しながらスイングしたりインパクトの位置で音が鳴ったりするため「カチカチッ」と音が2回鳴り、自分のフォームの間違いに気付けます。

正しいスイングを身につけるためには、力まずに下半身から腰、バットの順番で体をねじるようにしてスイングする練習をしましょう。このスイングの仕方ができるようになると、インパクト時のヘッドスピードが速くなり、飛距離も伸びるようになります。

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インパクトスイングバット

インパクトスイングバットは、素振りの練習用です。カウンタースイングバットは重りが2つですが、インパクトスイングバットは、スイング時の重りが1つしかありません。バットを振ると、可動体がヘッド側に移動して「カチッ」という音が鳴ることからカチカチバットと呼ばれることもあります。

インパクトスイングバットの音が鳴る正しいタイミングは、インパクトの瞬間です。バットがボールをとらえるときに音が鳴るようスイングの練習をします。

振り出しの際にグリップからバットを出すような感覚のイメージで、インパクトポイントでヘッドを出すようにスイングしてみましょう。ヘッドを出すタイミングが早すぎたり、ヘッドが下がったりするとインパクトの瞬間で音が鳴りません。

練習を重ねることで、グリップが先に出てバットの先が後から出るインサイドアウトの打ち方が身に付くでしょう。インサイドアウトができるようになると、構えたところから最短距離でインパクトが来るため、エネルギーロスが少なく、パワフルな打球を打てます。

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バレルバット

バッターが飛距離の出る球を打つスイートスポットをバレルゾーンといいます。バレルバットは、バレルゾーン内に打球を飛ばせるようになるためのスイングを身に着ける練習用バットです。

バレルバットは持ち手の上部に樽状の重りがついています。この重みを使ってスイングすることで、バレルゾーンに打ち込むイメージを体で覚えます。バレルバットは練習だけではなく、実際に球を打つこともできるためバッティング練習にも使えます。

シークエンスバット

スイングの軌道修正を目的とするなら、シークエンスバットがおすすめです。シークエンスバットには2つの持ち手があります。そのため、スイングは両手が離れた形になり、手首をこねるスイングになっていないか確認ができます。

シークエンスバットは、インコースだけでなくアウトコースなどバッティングの幅を広げることができます。インコース・アウトコース・高め・低め・緩急・奥行きに対応できない選手におすすめの素振り用バットです。

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素振り用バットを使うメリット

素振り用バットを使うと次のようなメリットが得られます。

  • 正しいフォームを身に付けられる
  • スイングが速くなる
  • ボールを芯でキャッチできるようになる

まず、素振り用バットは、一般的なバットよりも重さがあります。特にヘッド部分に重みがある素振り用バットを使えば、重みを活かしたスイングができ、正しいフォームを自然と身に付けられます。

次にヘッドの重い素振り用バットを使うと、スイングスピードも速くなります。スイングスピードが速くなれば飛距離を伸ばすことにもつながります。また、竹バットのような芯の狭い素振り用バットを使って練習すると、当たり損ねた場合ボールはまったく前に飛びません。

特に竹バットはボールが芯から外れた場所で当たった場合、手元にビリビリとした振動が伝わるため、芯を外したことがすぐに分かります。そのため、バットの芯でボールを捉える感覚がつかみやすく、繰り返し練習することで芯でボールを芯でキャッチできるようになるのです。

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素振り用バットの選び方

素振り用バットを選ぶときには、以下のポイントをチェックしましょう。

トレーニング内容や目的に合うもの

トレーニング内容や目的に合う素振り用バットを選びましょう。バットの種類としては次のようなものが挙げられます。

  • 特殊形状のバット
  • 軽いバット
  • 重いバット
  • 細いバット
  • 長いバット

特殊形状のバット

正しいフォームを身に付けたい場合、バットの形状をチェックしてみてください。たとえば、しなりが強いバットを使うと、ヘッドが遅れて出るためグリップを強めて押し込む感覚が身に付き、インサイドアウトのスイング軌道を覚えるのに適しています。

また、打球面が板状になった素振り用バットなら、手首を返すタイミングの矯正に最適です。打球面が板状のバットは、手首を早く返しすぎるとスイートスポットには当たらないようになっているため、タイミングをつかみやすいです。

インパクトスイングバットには、可動式の重しがあるため、音によって自分のスイング軌道を確認できます。

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軽いバット

軽いバットは、スイングスピードを高める練習に適しています。重さ500~600gのバットなら初心者でも扱いやすいでしょう。軽いバットは打球の速度が出やすいため、理想のスイングスピードを身に付けられます。

重いバット

重いバットは、スイングに必要な筋力を付けられます。負荷をかけた状態で、バットをブレずに振る練習は、体幹を鍛えて全身でのパワフルなスイングを習得できます。

素振り用バットには、1〜2kgのものから3kgのものまであります。また、重りをつけ替えて自分に合う重さに調整できるバットもよいでしょう。普段使用しているバットの10〜30%重いものを目安に選んでみてください。

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細いバット

細いバットは、ボールへのミート率を上げる練習に適しています。一般のバットよりも細いバットなら、当てるのが困難になります。何度も練習することで、バットの芯でボールを捉えるタイミングがつかめるようになるでしょう。

また、試合で使用する球よりも小さなボールを使うのもおすすめです。動体視力を鍛えられます。

長いバット

1メートル以上の長いバットは、スイング軌道の改善に役立ちます。ヘッドが地面につかないように振ることで、レベルスイングが身に付きます。ボールとバットが当たる範囲も広がり、ミート率の向上も期待できるでしょう。

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バットの重心が目的の打ち方に合っているか

バットの重心が目的とする打ち方に合っているか確認しましょう。飛距離を伸ばしたいなら、バットの先端に重心があるものが適しています。トップバランスのバットは遠心力を感じやすいため、それほど力を必要とせずともボールを遠くまで飛ばす感覚をつかめます。

また、スムーズなスイングを身に付けたい場合は、ミドルバランスの素振り用バットがおすすめです。ミドルバランスのバットの重心は、バットの真ん中あたりにあるため、ある程度の飛距離を出しながらコントロールできます。

打率を上げたいなら、カウンターバランスのバットが適しています。カウンターバランスのバットは、芯からバットの根本にかけて重心があるため、バットをコントロールしやすく直球から変化球までさまざまな球を捉える練習に役立ちます。

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使用する場所に適しているか

素振りの練習だけに使うのではなく、実際にボールを打つ練習にもバットを使うなら、実打に対応したバットを選びましょう。実際にバットにボールを当てて練習できるため、スイングの感覚を養いながら実践的な練習ができます。

また、軟式専用や硬式専用のバットもあるので、どの球で練習するかに合わせてバットを選ぶのも大切です。もし、自宅でバットを振って練習するのであれば、50〜60cm程度の短めのバットがおすすめです。

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素振り用バットの効果的な使い方

素振り用のバットを使うときは、下半身を意識して正しいバッティングフォームで振り抜きましょう。上半身や腕ばかりを使ってフルスイングをしても、体幹を鍛えられません。

骨盤を回しながら打つ感覚を身に付ければ、ヘッドスピードも自然と上がります。

バランスよく鍛えたい場合は、複数のトレーニングバットを使い分けてみましょう。重いバット・軽いバット・普通のバットを交互に使うことで、スピードだけではなくパワフルなバッティングも身に付きます。

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素振り用バットを使うときの注意点

素振り用バットを使う際は、以下の点に注意しましょう。

フォームが崩れてしまうことがある

素振り用バットを使う際に、筋力アップを意識しすぎてしまうと、フォームが崩れてしまうことがあります。フォームを確認せずに一心に素振りばかりすると、腕だけを使った振り方になったり、ドアスイングになったりします。

正しいフォームを意識しながら、丁寧に素振りをすることが大切です。

使い方を間違えるとスイングが遅くなる

重たい素振り用バットで力いっぱい素振りをし続けると、遅いスイングが身に付いてしまいます。

素振りのときのスイングスピードが固定されてしまい、普段のバットに変えても重いバットの感覚が抜けなくなるのです。筋力が付いても打率や飛距離などに悪影響が出る可能性があるため、適切な重さのバットでトレーニングを行いましょう。

フォームの見直しならば普段のバット+約200g、筋力アップが目的ならば無理のない重さのバットを選び、振り方に気をつけましょう。

ケガや故障の危険がある

重い素振り用のバットを使うと、腕、手首だけではなく、首や肩、腰など体全体に負担がかかります。あまり重すぎるバットを選んでしまうと、ケガや故障のリスクが高くなるので注意しましょう。自分の体格に合った、無理なく振れる重さのものを選んでください。

トレーニング用重量竹バットのご紹介

ボールパークドットコムが販売しているトレーニング用竹バットの中で、最も重いクラスがこの「トレーニング用重量竹バット」です。 なんと重さが1kg超! こんなに重いバットを使うとどんな効果が得られるのでしょうか。

以前は、重いバットを使う事が、スイングスピードを上げることに繋がると言われていましたが、実際には、軽いバットで素振りを繰り返してスピードを筋肉に覚えさせる方が効果があるとスポーツ力学で証明されています。 それでは、このように重いバットは何のトレーニング用なのか?

ズバリ!体全体のパワーアップのために使用されます! 1kg超のバットは、体力や筋力が無いとまともに振り続けることは出来ません。 強い打球を打つためには、パワーはすごく大事です。そのためにこのような重いバットのトレーニングも必要になってくるんですね。

正しいスイングを損なわないよう、下半身、上半身、各部位のパワーアップを目的とした素振り・ティーバッティング・フリーバッティングでの打ち込みをおすすめします。

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素振り用バットは重さがポイント!正しいフォームで効果的な練習を

素振り用バットは、正しいフォームを身に付けたり、スイングを速くしたりバットの芯でボールを捉えたりするトレーニングに使うものです。普段のバットより少し重いものを使うと、筋力アップも期待できます。

ただし、重すぎるバットは、体に負担がかかり怪我の危険もあるため、適度な重さのバットを選びましょう。

もし体の成長に合わせたバットを選びたい方には、「リアルグリップトレーニング竹バット」がおすすめです。15タイプもあるため、自分の身体に合ったバットを選べるため、身体に無理な負担がかからないトレーニングに最適です。

もし、バットのサイズなどに悩んだ場合はお気軽にご相談ください。



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