中学生のためのバット選び。上のレベルを見据えるなら。

小学生の少年野球では軟式が一般的ですが、中学生になると所属する団体によって軟式・硬式に分かれます。高校野球の強豪校への進学を見据えて、中学生から硬式野球を始める選手も少なくありません。

そのため、小学校から中学校に進学するタイミングでバットの買い替えを検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「硬式野球になったらバットの選び方は変わるの?」「中学生はどれくらいのサイズのバットを使えばいいの?」という疑問をお持ちの選手や保護者の方のために、中学生時期のバット選びについてお伝えします。

また、高いレベルを目指す中学生選手におすすめの竹バットについても解説していますので、ぜひ今後の参考にされてみてください!

著者情報

和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。

弊社では野球少年・少女の成長支援のため、バリエーション豊富なトレーニングバットをご用意しております。成長段階の体に合わせたバット選びが可能ですので、お困りのことやご相談等がございましたらお気軽にお問い合わせください。

ボールパークドットコム

中学生のバット選びに必要な考え方

人間の体は一般的に10歳前後の時期にバランス能力の基礎が作られ、12〜15歳の中学生の時期に筋肉が充実してくると言われています。

そうした成長段階で使用するバットは、「体に合ったサイズ」を選ぶことが非常に重要です。 体に合わないバットを振り続けると、腰や肘、膝の故障に繋がります。

長すぎたり重すぎたりせず、体に負担のない自然な状態でスイングできるバットを選びましょう。

バット選びのポイント

選び方のポイントは「重さ・長さ・バランス」の3つです。それぞれを詳しく解説していきます。

バットの重さ

中学生の場合、軟式用バットの重さは大人用と同じ650〜800g程度、硬式は800〜850g程度のものが一般的です。※高校生以上の場合は、公認野球規則でアマチュア野球(硬式)のバットの重さは900g以上と定められています。

軟式か硬式かによって最大で200gほどの差があるため、例えば中学生になってボーイズリーグ等に入団して硬式野球を始めたばかりの頃は「バットが重くてうまくスイングできない」という現象に陥りやすくなります。

練習に励んで徐々に慣れていく必要がありますが、重たいバットをやみくもに振っていると、ヘッドコントロールが粗いスイングが癖になったり、故障の可能性もあります。

そのため、重たいバットに慣れるための期間においては、できるだけフォームに気をつけながら丁寧に練習するのが良いでしょう。また、重たいバットを使ったあとの調整として、軽いバットでスイングしてみて、変な癖がついていないかチェックすることをお勧めします。

公認野球規則ではアマチュア野球(一般硬式)のバットの重さが900g以上と定められているため、そうした重さのバットがたくさん市販されていますが、中学生には重すぎる場合がほとんどです。

筋力が未発達の場合は特に、中学校入学時点では800g台の「中学硬式用」を選択することをおすすめします。

中学硬式バット

バットの長さ

中学野球では一般的に82~84cmほどのバットが使用されています。

飛距離を伸ばしたい場合は遠心力を利用できる少し長めのもの、振り抜きやすさやバットコントロールのしやすさを重視する場合は短めのものを選ぶとよいでしょう。

なお、この際に注意しなければならないのがグリップ(握る)位置です。

多くの選手は、スイング時の遠心力に対する支えとして、手にグリップエンドがつく状態を好みます。その場合は、長く持ってスイングできる重さ、長さのバットを選ぶと良いでしょう。

一方で、選手によっては、握る位置とグリップエンドに隙間があるほうが手首の可動域が広くなり打ちやすいと感じる選手もいます。また、インコースが苦手な選手の中には、普段から短めに持つのを好む場合もあります。

そのような場合は短いバットだと、かえって違和感を感じるかもしれません。普段慣れているグリップ位置も考慮しながら選ぶと良いでしょう。

バットのバランス

バランスとはバットの重心の位置のことです。カウンターバランス・ミドルバランス・トップバランスの3種類に分かれています。

外観はそれほど変わらないように見えるのですが、実際にスイングしてみるとかなりフィーリングが変わりますので、以下の違いを覚えておき、それぞれに合ったタイプを選択するとよいでしょう。

もちろん、バットのモデルごとに芯の位置も異なります。※芯の位置と重心の位置は異なります。そのため、バットを選択する際は、芯の位置も確かめておきましょう。

トップバランス

バットのヘッド(先端)側に重心があり、遠心力でヘッドを利かせることによって飛距離を伸ばすことができます。

一方で、重さを感じやすくバットコントロールが難しいため、バットを振りこなせる筋力がつかないうちは、ヘッドが下がって手打ちとなる癖がつきやすくなります。

一方で、バットの重さに負けない筋力としっかりミートする技術があれば、飛距離アップにつながるため、多くのプロ野球選手が好むタイプでもあります。

ミドルバランス

バットの中心に重心があるスタンダードなバットです。ボールの飛距離やバットコントロール、振り抜きやすさ等のバランスが良いという特徴があります。

軽量でミドルバランスのバットは多くの選手にとって馴染みやすく、もちろん中学から硬式野球をスタートする選手にとっても、広くおすすめしやすいタイプといえます。

カウンターバランス

ニアバランスとも呼ばれ、バットのグリップ側に重心があり、3タイプの中でももっとも軽く感じられ、バットコントロールがしやすいタイプになります。

ただし、トップバランスとは反対に、遠心力が活用できないという特徴もあります。そのため、スイング力が弱くバットに振り負けてしまう選手や、長打よりも単打狙いの選手におすすめするタイプとなります。

各バランスと芯の位置

上のレベルを見据えたバット選び

高校野球では「低反発金属バット」の導入が決定しています。現在は移行期間中で、2024年から完全移行となる予定です。

日本高等学校野球連盟が導入に踏み切った最大の要因は、「安全性の確保」だと言われています。2019年の甲子園大会では、強烈な打球が投手の顔面に直撃し、病院へ搬送される事態も発生しました。

低反発金属バットは「飛ばないバット」とも呼ばれ、フルスイングで芯を捉えなければ飛距離が伸びません。選手の技術が明確に表れるため、ごまかしの効かないバットです。

そこで改めて注目されているのが「竹バット」を使ったトレーニングです。竹バットは芯を外すと打球が飛ばないばかりか、振動が起きて手がしびれます。そのしびれは芯を捉えなければ避けることはできません。

また、芯の範囲も一般的な金属バットの約3分の1と非常に狭いので、バッティングの基本である「ボールを芯で捉える技術」の習得に最適です。すでに甲子園常連校の多くが竹バットトレーニングを取り入れています。

中学生の段階からボールを芯で捉える技術を磨いておけば、低反発金属バットや木製バットへの移行もスムーズに行えます。高校野球、そしてその先の高いレベルを目指している選手は、なるべく早い時期から竹バットトレーニングを取り入れることをおすすめします!

ミート技術がより大事に

リアルグリップの竹バットを選ぼう

トレーニング用と試合用でバットを使い分ける場合は、持ち替えた時のグリップの感触が変わってしまうというデメリットがあります。そのため、なるべく試合用バットのグリップに近いものをトレーニングで使用することが大切です。

弊社のJB竹バットは、金属バットのような細身のグリップ(リアルグリップ)を採用しています。これにより竹バットから金属バットへ持ち替えた時に違和感なくバッティングに持ち込むことができます。

また、ヘッドの抜けや返しの感覚を指先で感じることができるため、リストの強化にも最適です。 さらに、JB竹バットは長さや重さの組み合わせが異なる全12種類を取り揃えています。豊富なラインナップの中から、自分の体型やトレーニングの目的に合わせた1本を選ぶことが可能です!

リアルグリップ

和牛JB竹バットの詳細はこちら 今回は中学生のバット選びや竹バットについて解説させていただきました。中学生時期のバット選びで重要なポイントがお分かりいただけましたでしょうか。もし実際にバットを選ぶ際にお困りのことがありましたら、弊社ボールパークドットコムまでお気軽にご相談ください!


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