低めの球より高めの球の方が打ちやすいのは、ボールとの距離が近いからという理由があります。別の言い方をすると、低めの球=ローボールは、目との距離が一番離れているため、打ちにくいということです。 この打ちにくいローボールを克服するにはどうしたらいいのでしょう?
<ローボールとは>
ローボールとは、一般的に打者のベルトより下、膝より上の高さの位置にくるボールのことを言います。 バッティングのスイングにはレベル、ダウン、アッパーの3つがありますが、ローボール克服のトレーニングでは、アッパースイングを行います。
<ローボールの打ち方>
スイングの中で、いちばん軌道が大きくなるのが、ローボールのスイングの時です。正しい軌道を繰り返しスイングし、大きくなめらかな軌道で、正しいフォームをつくりましょう。
- 肩幅よりやや足を開き、つま先を少し開く。膝は自然に緩める
- 自分のへその真下にバットを持ってくる(ヘッドが下になるように)
- 肘を折りながらしっかりとテイクバックを取る
- 両肘とグリップエンドを、地面に落とすように振る
- インパクトの時に、ヘッドが返るようなイメージ
- 肘とリストをしっかりと折り畳む
この動作を繰り返して行います。
<ローボールトレーニングの注意点>
- テイクバックした後、グリップエンドをピッチャー方向に向けない ※ピッチャー方向に向けると軌道が変わってきます。 ※肘とグリップをしっかり地面に持って行き、ヘッドの重みを感じながら振ることが大切です。
- 体を開いて重心が後ろにいかないように注意する
- 振った後に体が前に行かないように注意する
<ローボールトレーニングのポイント>
- ひざ下のローボールをセンターに打ち返すイメージでゆっくり大きくスイング。
- かかとは地面につけたまま、肩、腰、膝も開かず固定。
- 腕、肘、手首を使い、軌道が大きくなるようにスイング。
- 右肘から入り、みぞおちの前でボールを捉え、インパクト後は手首を返し大きくフォロースルーを取る。
ローボールスイングやティーバッティングを繰り返し行い、ローボールを克服しましょう!