ドアスイングとは?正しいスイングを身に付けるための改善方法

「ドアスイング」は野球を始めたばかりの選手や、少年野球の選手が陥りやすい現象の一つです。まだ野球経験の浅い選手が自分でドアスイングになっているという事実に気づくことは難しく、指導者から指摘されたり、ビデオなどで自分のフォームを確認したりして初めて気づく選手もいます。

今回のWebマガジンは「『ドアスイングになっている』と指摘されたけれど、どこをどう直せばいいのか分からない」とお悩みの選手や、「子どものドアスイングを解消するためのトレーニング方法が知りたい」という保護者の方のために、具体的な改善方法をお伝えします。

また「そもそもドアスイングとはどういう状態のことで、何が原因なのか」についても解説していますので、ぜひ参考にされてみてください!

著者情報

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ドアスイングとは

「ドアスイング」を簡単に説明すると、腕が伸びきった状態のスイングのことです。その様子が蝶番を支点にして開閉するドアの動きに似ていることから「ドアスイング」と呼ばれています。

元プロ野球選手・広澤克実さんのバッティング理論によると、「腰・肩・腕・手首」の4つのエンジンを順番に起動させることで体に“捻転”が生まれてスイングスピードが早くなり、強い打球が打てるようになるといいます。

野球を始めたばかりの選手や少年野球の選手においては特に「腰・肩・腕」の3つのエンジンを意識することが大切ですが、ドアスイングはこの3つのエンジンが同時に動いてしまっている状態です。

またドアスイングは以下のようなデメリットがあるため、改善した方がよいと言われています。

● バットが遠回りして体の回転スピード・ヘッドスピードが上がらない

● 体を開いてしまう・キャッチャー側の足のかかとを早く上げてしまうなど無駄な動きが多くなる

● バットがアウトサイドインの軌道を描くため、ボールが当たりづらい


ドアスイングの原因

ドアスイング最大の原因は、「力が入ること」です。

例えば、構えの姿勢をガッチリと決めているケース。構えの段階から力が入っていると、腕がロックされた状態になります。その状態でスイングを始めることによって、前述したようなさまざまな弊害が生じてしまいます。

また力が弱い選手に多いのが、体を振ってしまうケースです。体を振ると遠心力が働いてバットが外側に行ってしまうので、ボールを捉えることが難しくなります。 このようなドアスイングを改善するためには、「力を抜く方法」と「どこで力を入れるか」を理解する必要があります。

これらについては次にご紹介する改善方法の中で解説します。


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ドアスイングの改善方法

ここからはドアスイングの改善方法を4つご紹介します。

1. グリップを柔らかく握る

ドアスイングを改善する一番の近道は「力を抜くこと」です。ドアスイングでお悩みの方の中には「力を抜いて」「楽にして」というアドバイスをもらった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、頭では分かっていても体で実践するのはなかなか難しいもの。まずはグリップを柔らかく握るところから始めてみましょう。

グリップを硬く握ってしまうと、スイングをする際に3つのエンジンが同時に動き、アウトサイドインの軌道が始まってしまいます。グリップを柔らかく握ることで腰の動きから少し遅れて肩や手がついてくるため、インサイドアウトの軌道を描きやすくなります。


2. 構えながら動く

構えの段階で力を抜くには「動くこと」がポイント。バットを構えたら体を揺らしたり、足踏みをしたり、バットを回したりして体を少し動かしながらボールを待ちましょう。またこうすることでタイミングもとりやすくなります。

3. トップは軸足の内側のみに力を入れる

スイングで力を入れるのは「トップを作った後からボールに当てるまでの間」です。

よってトップを作る段階ではまだ上半身に力を入れる必要はありません。軸足の内側(股関節・内転筋・ひざの内側)のみに力を入れ、振り始めるまではリラックスした状態をキープしましょう。


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4. スイングはグリップから

スイングで重要なのは「グリップの位置」です。振り始めるときに「グリップを体の前に出してから振る」ということを意識するとドアスイングが改善され、インサイドアウトの軌道を描けるようになります。その感覚を養うための練習方法をご紹介します。


元プロ野球選手・和田一浩さん流の練習方法

◎ バットを肩にかついで構える

◎ 手は添える程度で力を入れない

◎ 腰だけを平行に回す

この動作を行うとバットのヘッドが肩に残り、グリップが体の前にきます。この状態からスイングをすればヘッドが遅れて出てくるため、アウトサイドインの軌道になることはありません。また、腕が曲がった状態でスイングに入れるので、体に巻き付くようなスイングやフォロースルーが大きいスイングを身に付けるための練習にも有効的です。


今回はドアスイングの改善方法についてお伝えしました。「ドアスイングになっている」と指摘された選手や保護者の方はぜひ試してみてくださいね!また、ボールパークドットコムでは、スイング矯正に役立つ各種トレーニングバットを製造販売しております。バッティング技術の向上に取り組む方は、是非チェックしてみてください。

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