「グラブのメンテナンスが難しい」。弊社ボールパークドットコムではこうした相談をよくいただきます。中には「オイルを塗りすぎてグラブが重たくなってしまった」「黒ずみや色ムラができてしまった」という苦い経験から、難しいと感じている方もいらっしゃいます。
今回はそうしたメンテナンスに関するお悩みをお持ちの方のために、グラブのメンテナンスの基礎をお伝えします。一般的なメンテナンスの手順から、日頃の保管方法までを解説していますので、ぜひ参考にされてみてください!
著者情報
和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。
弊社では和牛JBグラブの製造・販売だけでなく、メンテナンスについても長い年月をかけて研究・開発をおこなってきました。グラブはもちろんのこと、メンテナンスに関してもご相談やお困りごとがございましたらぜひお気軽にお問合せください。
「グラブのお手入れ」のメリット
グラブのお手入れの手順を解説する前に、そもそもグラブのお手入れをすることによってどのようなメリットがあるのかをお伝えしておきます。これを読めば、「グラブのお手入れ」をやらずにはいられなくなるはずです!
1. 野球が上手くなる
購入したばかりの硬いグラブも、しっかりとグラブのお手入れをしながら使い続けることで次第に手になじみ、思い通りに操作できるグラブになっていきます。
操作性の良いグラブがあれば、最大限のパフォーマンスを発揮できますよね。 反対に、グラブのお手入れを怠ると革がへたり、型崩れの原因となります。また、手とグラブの一体感が失われ、プレーの質の低下にも繋がってしまいます。
“一流”と呼ばれる選手は必ず道具を大切にしています。野球が上手くなりたい方は、グラブのお手入れを欠かさずに行いましょう。
2. グラブの寿命を長くできる
グラブは日々の使用によって「日に当たる・水に濡れる・土で汚れる・摩擦が加わる」といったダメージを受けています。そうしたダメージを緩和するのが、日頃のお手入れです。
毎日お手入れをしているグラブと、お手入れをしないまま使い続けたグラブでは、寿命の差が歴然です。手入れの仕方によっては、「寿命に数年以上の差が出る」とも言われています。グラブを長く使い続けたいのであれば、日々のグラブのお手入れは必須です。
3. グラブがかっこよく見える
野球のグラブは「革製品」です。きちんとお手入れをしながら使い込んでいくことで、光沢のある“シブい”グラブに変化していきます。
乾燥してパサついているグラブよりも、潤い感があり、ツヤのあるグラブの方がビジュアルが良いですよね。愛着を持ってお手入れを行い、味のあるかっこいいグラブを育てていきましょう。
和牛JBが推奨する ”グラブのお手入れ”
ここからはボールパークドットコムが推奨する「グラブのお手入れ」の手順を解説していきます。
用意する「グラブのお手入れ」道具
グラブのお手入れに必要な道具は以下の通りです。
1. ブラシを使って砂・土・ほこりを落とす
グラブのメンテナンスで最も重要なのは、「汚れを落とすこと」と言っても過言ではありません。また、汚れた状態でPROTEIOS(プロティオス)を塗布するとその汚れを落とす効果が薄れてしまうので、PROTEIOS(プロティオス)を塗布する前には必ずブラシを使って砂・土・ほこりは落としましょう。
特に、ウェブ(親指と人さし指の間にある網の部分)や指先、レース(紐)などは特に砂・土・ほこりがたまりやすい部分です。ブラシの毛先を使って念入りに取り除きましょう。
2. 水で濡らした布(タオル)で泥汚れを落とす
ブラシで落としきれないこびりついた泥汚れなどは、水で濡らした布(タオル)で入念に拭き取ります。このとき、より水分を多く含んだ布(タオル)の方が汚れを拭き取りやすいので、布(タオル)は、かなり水分多めでも大丈夫です。
水で濡らした布(タオル)でとれる泥汚れは、ここでしっかり落としてください。その際、水で濡れた布(タオル)の水分がグラブに染み込んでしまっても全く問題ありません。
3. PROTEIOS(プロティオス)を塗布
ブラシ、濡れた布(タオル)で汚れを落とした後は、いよいよPROTEIOS (プロティオス)の出番です。グラブ表面の汚れが拭き取れた段階で、グラブの捕球面、外側、平裏部分や指入れ部分にまでたっぷりとPROTEIOS(プロティオス)を塗布してください。グラブに塗布したPROTEIOS(プロティオス)は、手でグラブに伸ばしてグラブ全体にいきわたるようにしてください。
そして、約10分くらい経過したら、乾いた布(タオル)で拭き取ってください。グラブの革の内面に入り込んでいた汚れが、表面に浮いてきますのでその汚れを念入に拭き取るようにしてください。
※ PROTEIOS(プロティオス)は、濡れた状態のグラブに塗布しても効果効能は変わりません。また、大量に塗布しても重くならず潤いが残った状態で乾きます。
4. 「WAGYU OIL」で、捕球面や指先などの革の擦り減り(擦り切れ)箇所を補強する。
グラブを使用し続ける上で避けては通れない経年劣化。その使用による捕球面や指先の摩擦による革表面の擦り減り(擦り切れ)箇所に、「WAGYU OIL」(固形オイル)を軽く塗ってください。
「WAGYU OIL」を指先直に少量取って、捕球面の擦り減り箇所や、擦り切れそうな箇所や紐に塗ってください。「WAGYU OIL」は、国産牛脂入りの固形オイルで、捕球時のボールとの摩擦や、グラブ指先が、グラウンド表面と接触する際の擦り切れなどによるヘタリや劣化を軽減する効果があります。
※「WAGYU OIL」は、塗りすぎるとグラブが重くなる原因になりますので、塗りすぎにはご注意ください。
5. 自然乾燥させムートンで仕上げ
PROTEIOS(プロティオス)でお手入れしたグラブは、まだ濡れた状態ですので、風通しの良い日陰で乾燥させます。ここで気を付けていただきたいのが、“グラブの置き方”です。
捕球面を上にして置いておくと、グラブが広がりすぎてしまいます。また、横に寝かせておいても重みで潰れてしまい、開きにくくなります。お手入れを終えた状態のグラブも、こうした置き方をすると、型崩れして使いにくいグラブになってしまうのです。
自然乾燥させる時は必ず捕球面を下に向け、立てるように置きましょう。なお、この置き方は雨で濡れた時や汗をかいた時に乾燥させる場合にも有効です。 そして、最後の仕上げは、ムートンでグラブの表面を磨きます。
捕球面には、あまりつやは必要ありませんが、グラブも皮革製品ですのでムートンで磨くと革の艶が出て奇麗に仕上がります。
グラブのお手入れの頻度
PROTEIOS(プロティオス)や、WAGYU OILを使用するお手入れの頻度は、グラブの使用状況、汚れの状態などによっても異なりますが、目安としては1週間に1回程度です。PROTEIOS(プロティオス)や、WAGYU OILを使わない日のお手入れは、ブラシを使って砂・土・ほこりを落とし、乾いた布(タオル)で汚れを拭き取る程度で問題ありません。
グラブの保管方法
グラブを長持ちさせるためには保管方法も非常に大切なので解説しておきます。 練習や試合の後、「グラブをバッグに入れっぱなしにしている」という方はいらっしゃいませんか?
使用後は汗などの湿気を取るために必ずバッグや袋から出し、ブラシで汚れを落としてから、風通しの良い日陰で自然乾燥させましょう。湿気を取ることはグラブを傷みにくくするだけでなく、においやカビの発生防止にも繋がります。
また、グラブを持ち運ぶ際は、捕球位置にボールを入れ、中指と親指を合わせてボールを挟んだ状態のまま保型ベルトなどで固定しましょう。こうすることでバッグの中で他の荷物に潰されてしまうのを防ぐことができます。
PROTEIOS(プロティオス)4つの効果と、「WAGYU OIL」の効果。
PROTEIOSの効果。
グラブトリートメント PROTEIOS(プロティオス)には以下の4つの効果があります。
- 重くならない
- ベタつかない
- 皮を柔らかくし、潤いを与える
- 汚れを落とし、劣化を防ぐ
従来のグラブオイルは塗布する量に気をつけなければいけませんでしたが、PROTEIOSの場合はたっぷり吹きかけても重たくならず、色ムラができることもありません。むしろ液が滴るくらいが丁度良いのです。
「WAGYU OIL」の効果。
グラブを使用し続ける上で避けては通れない経年劣化。その使用による捕球面やグラウンドと接する指先の摩擦による革表面の擦り減り(擦り切れ)箇所に、国産牛脂入りの固形オイル「WAGYU OIL」を軽く塗ることでヘタリや劣化を軽減しグラブを長持ちさせる効果があります。
「PROTEIOS(プロティオス)を使い始めてグラブのお手入れが好きになった」「グラブのお手入れが楽しい」という嬉しい声も届いています。 グラブのメンテナンスにお悩みの方は、ぜひPROTEIOS(プロティオス)+「WAGYU OIL」をお試しください!今までよりももっと簡単にあなたのグラブを“最高の状態”に整えてくれますよ!