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和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。
弊社ではグラブやバットの製造・販売に留まらず、グラウンド整備用品の研究・開発にも取り組んでいます。グラウンド整備に関してご相談やお困りごとがございましたらぜひお気軽にお問合せください。
基本的なグラウンド整備ってどんな方法?
簡単そうに見えるグラウンド整備ですが、実は「正しいグラウンド整備とは?」と聞かれても、「はいっ、これです!」と一言で返事をするのは難しいです。
なぜならば、 グラウンドの土の性質を知り、天候による影響を知り、日々変わる自然環境で整備内容を変えていく必要があるからです。 ただし、基本的な事を知っていれば、対処できることもあります。
今回は、「基本的なグラウンドの整備方法」について紹介したいと思います。
まずはグラウンド整備に使われる道具について紹介
グラウンド整備に使われる主な道具は、ブラシ(コートブラシ)・レーキ(トンボ)・牽引用レーキがあります。
ブラシ(コートブラシ)は、グラウンドの表面を整えることができるもので、トンボのT字の形の先に幅広いブラシが付いています。幅の大きさがいろいろありますが、よく使われるのは90〜120cm程度のサイズ感になります。
サイズを大きくすることで広範囲のブラシがけができますが、その分重さが増すので使用用途に合わせてしっかりとサイズを選ぶと良いでしょう。ブラシの先の素材もナイロンやポリ塩化ビニールなどがあるので、しっかりと調べた上で購入しましょう。
レーキ(トンボ)は、T字の形をしたもので、地面を均すために使用します。使われている素材もさまざまで、木製・スチール・再生プラスチックがあります。それぞれの素材でメリット・デメリットがあるので、その点を踏まえて購入すると良いでしょう。
牽引用レーキは、車で牽引するタイプのレーキで、広範囲を短時間で均して綺麗にすることが出来ます。マットで一体型になっているものや、必要に応じてパーツを組み合わせることができるようなタイプもあります。
基本的なグラウンド整備方法「トンボのかけ方」
毎日の練習で、グラウンドの土はスパイクの穴だらけになります。 スパイクの穴の部分だけをトンボ掛けして、あとはハケで表面をなでてしまえば、見栄えは綺麗に仕上がります。
でも、これだとスパイクで踏みつけた部分の土の固さと、踏んでいない土の固さに違いが出て、イレギュラーバウンドの原因になってしまいます。
大事なのは、スパイクで掘れてしまった深さまでレーキで土を掘り返しながらトンボを掛けるということです!
その後、土の塊があれば、それをほぐしながら、グラウンド全体が一律の圧力になるように土を均(なら)していきます。気をつけてほしい点としては、ベース周りやマウンドなどの荒れたところは踏み固めて高低差に注意しながら、丁寧に均(なら)してください。
こうして綺麗にグラウンド整備した後でも、グラウンドをしばらく使用しない状態が続くと、土が乾燥して表面が固くなってしまいます。 グラウンドを使用しない場合でも、トンボをかける程度の簡単な整備は行ってくださいね。
ちなみに、ボールパークドットコムではプロの現場で活用される「釘レーキ付トンボ」の販売をしております。こちらの商品は、釘レーキとトンボが一体化された形になっているので、一つで二役として活用できます。
しっかりと釘レーキで土を掘り起こした上で反対側のトンボで土を均(なら)すことができ、時短にも繋げられるのでおすすめです。気になる方は下記リンク先より商品についてご確認ください。
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雨が降った後にグラウンドを使用する場合の整備方法
雨が降った後にグラウンドを使用する必要がある場合に、絶対に守って欲しいことがあります。
- グラウンドの表面が濡れている、ぬかるんでいる場合は絶対にグラウンドに足を踏み入れないこと
- スパイクの裏が濡れない程度に表面が乾くまで待つこと
上記が大前提となりますので、必ず守った上でグラウンド整備を行うようにしてください。
グラウンドが歩ける程度になったら、表面をハケやブラシで撫でていきましょう。こうすることでグラウンド表面が速く乾いていきます。乾けばグランドを使用することは出来ますが、ハケやブラシでの効果は一時的な対処法ですので、使用後はしっかりと整備するようにしてください。
雨が降った後にグラウンドをすぐ使用せずに乾かす時間が十分にある場合は、レーキやトラクターなどで表面を浅く掘り起こして、下の方の湿った土と混ぜ合わせます。適度な湿り気がある状態で、乾いた土と湿った土を混ぜ合わせた方が、均一で適度な固さの土になります。
基本的なグラウンド整備方法「車を使ったやり方(車両牽引)」
トンボを使った基本的なグラウンド整備の方法もありますが、大きな球場や人手が足りない、土の状態が悪くてトンボだけの整備では厳しい時などには、車を使って牽引をしながら整備する方法もあります。
ここからは車を使ったグラウンド整備をするやり方(車両牽引)について紹介しますが、車を使った場合は「マジックメンテマット」というマットを使用します。
「マジックメンテマット」には、車両に固定するけん引用ワイヤーと掘り起こし用のダブルレーキが付いたもの、均し仕上げ用の網状マットレーキが付いています。
掘り起こし用に付いたダブルレーキの特徴としては、本体中央に設けた2枚のレーキ部により堅く締まった地面を掘り起こします。レーキ部は取り外し式でグラウンドの堅さなどのコンディションに合わせて使用してください。また、グラウンドが軟らかい場合は取り外してご使用することをおすすめします。
均し仕上げ用網状マットの特徴としては、本体後尾に取り付けるマットでグラウンドの表面を細かく綺麗に均します。普段見つけにくいような地面上部の土の中にある小石などを取ることもできます。
このマジックメンテマットを車に装着し、速度5〜15km/hくらいで走行すれば整備ができるので、手軽に活用出来ておすすめです。
注意点としては、やはり雨天時や雨上がりなどのグラウンドがぬかるんでいる時は使用しないように気をつけてください。
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プロ仕様のグラウンド整備はボールパークドットコムにおまかせ!
※塩化カルシウム散布済みのグラウンド。
ボールパークドットコムは、ソフトバンクホークスとオリックスバファローズのキャンプ本拠地、「アイビースタジアム」と「SOKKENスタジアム」のグラウンド管理を任されています。仕上げはもちろん「プロ仕様」です。
プロ野球の球団だけではなく、中学校や高校、大学のグラウンド整備も、依頼があれば駆け付けます。
グラウンド整備でお困りの方は、ボールパークドットコムまでご連絡をくださいね!また、整備用品のお見積もりもできますので、お気軽にご相談ください。