少年野球のバッティング練習方法を解説!バットの選び方や気を付ける点も紹介

今回の記事で紹介する内容は試合などで使用する「金属バット」ではなく、あくまでも練習用として使用するトレーニングバットのことです。

親御さんが自分の子供のためを思い「少しでも体力が付けば」「少しでもバットスイングが速くなれば」という願いから、子供の体格やスキルのレベルに合わないような長すぎる・重すぎるバットを使用させていたりすることがよくあります。ただ、実際にはそのような無理をさせてしまう選択はお勧めできません。

これらの"スキルや体格に合わないようなバット"を使い続けると、手首をこねたり、フォームを崩したりする原因に繋がるだけでなく、ケガの原因にもなってしまいます。

バットの写真

著者情報

和牛JBグラブ、和牛JBバット、JB竹バット、各種トレーニングバット、グラブトリートメント等、各種野球用品を製造販売する野球用品メーカー、【ボールパークドットコム】です。

弊社では、さまざまなサイズのバットを製造・販売しております。バット探しでお困りのことやご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

ボールパークドットコム

バットの芯に当てる練習のためのバット選び

練習用バットなら何でも良いという訳ではなく、一番いいのは何と言っても「竹バット」でしょう。竹バットを含めて、木製バットは金属バットよりもスイートスポット(バットの芯)がかなり小さめです。

バッティングの基礎は「バットの芯にボールを当てること」ですが、この基礎練習にはスイートスポットの小さい木製バットを使うことが効果的とされ、特に竹バットは木製バットの中でもスイートスポットが小さいため、バッティングの練習に最適だと言われています。

竹バットの優れている点と言いますか、子供たちが「嫌がる」けど効果を発揮する点は、バットの芯を外してボールが当たると手元が「ビリビリ」と強くシビれることです。

芯に当たれば痛くないので、子供たちは一生懸命バットの芯でボールを捉えようとします。それが結果的にはボールを芯で捉えるバッティングに繋がり、バッティング技術が向上するというわけです。

竹バットの素材写真

自分の体格やスキルのレベルに合う竹バットで練習しよう!

ボールパークドットコムが製造・販売している少年用竹バットは、15種類のサイズが用意されています。なので、体の小さい子供でも、自分に合う竹バットを選ぶことが可能です。

これらのバットの中から、適したサイズを選ぶ目安も設けてあります。

自分に合う竹バットを手に入れたら、素振りを欠かさずに続けながら、バッティング練習をしましょう。

竹バットの素材写真

少年野球のバッティング練習方法・練習メニュー

少年野球におけるバッティング練習では、基礎的な素振りから実戦に近いトスバッティングまで、さまざまな練習方法があります。

子どもの成長段階に合わせたメニューを取り入れ、楽しさを感じながら効果的にスキルを磨くことがポイントです。ここでは、少年野球のバッティング練習方法・練習メニューをご紹介します。

素振り

素振りは、基本的なバッティング練習のひとつで、スペースさえあれば1人で取り組めます。素振りを行うことで、バットを振る力が付くだけでなく、スイングスピードも向上し、自分に適したフォームを固められます。

まずは、思いっきりバットを振ってみましょう。はじめは、重たいバットを上手に扱えないかもしれませんが、練習を続けることで徐々に慣れていきます。肩までしっかりスイングできるようになるのが第一段階です。

肩までしっかりスイングできるようになったら、バットがボールに当たる際に、バットが肩と平行になっているかを確認してください。さらに、バットをボールの軌道に沿わせるように振る「レベルスイング」を意識することで、より正確にボールをとらえることや、飛距離の向上が期待できます。

素振りに慣れてきたら実践を意識して、投球コースやボールのスピードを想定しながら、一球ごとにボールの軌道をイメージしてバットを振ることが大切です。

子供が言葉での説明をうまく理解できない場合、指導者自身が実際に素振りを行い、見本を見せてあげましょう。大人が実際に具体的な動作を見せることで子どもたちがイメージしやすくなり、正しいフォームや動きを身につけやすくなります。

スイングする少年の写真

ティーバッティング

ティーバッティングには、「置きティー」と「投げティー」の2種類があります。この練習を続けることで、ミートポイントを正確に把握できるようになります。

ミートポイントとはバットとボールが当たる位置のことで、実際にボールを打つことで感覚を掴めます。また、素振りよりもボールを使うため、より実戦に近い練習ができます。

置きティーの練習方法

置きティーは、ティースタンドにボールを置いて打ち返す練習方法で、ティースタンドを使用すれば1人でも練習可能です。慣れてきたらボールを置く位置を前後や内角外角に変え、コースごとの練習を行うと効果的です。

置きティーでは、ティースタンドにバットが当たらないよう注意しましょう。また、動かないボールを使うため、指導者は正しいフォームでボールの真ん中を確実にとらえるよう指導することが重要です。

投げティーの練習方法

投げティーは、下から軽く投げられたボールを打ち返す練習です。慣れたら山なりのボールやタイミングをずらしたボールを投げてもらい、より実戦に近い感覚を養います。

投げる人は、速すぎるボールや山なりすぎるボールを避け、バッターが打ちやすいタイミングでまっすぐ投げるようにします。特に小さな子どもが練習を楽しめるよう、当てやすいボールを心掛けましょう。

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トスバッティング(ペッパー)

トスバッティングは、近い距離から投げられたボールを正確に打ち返す練習です。前からのボールをピッチャー方向に返すことで、センター返しの基礎が身につきます。また、試合を意識した実践的な練習となるため、タイミングやフォームを調整しながらバットの芯に当てる技術を磨くことができます。

トスバッティングでは、実際の距離より短めの8〜10mほどの位置から正面に向かってボールを投げます。打者はボールをワンバウンドでピッチャーに返すことを意識します。

この練習では、投げる側も守備の練習を行えます。慣れてきたら、フライで打ち返す練習に挑戦しましょう。ボールの下を叩いてフライを打つことで、ホームランに近い打感を体験できます。また、ゴロであっても、バットの芯に当てて打つことを目指し、芯を意識した練習を行うことが重要です。

芯はバットの重心で、多くの場合、メーカーのロゴが描かれている付近にあります。指導者は、実戦形式を意識し、ボール球は見逃すように指導することも大切です。

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少年野球のバッティング練習で気を付けること

少年野球のバッティング練習では、技術の向上だけでなく、子どもたちが安心して練習できる環境を整える必要があります。ここでは、少年野球のバッティング練習をする際に気をつける点について解説します。

広い場所や周囲に人がいない場所で練習する

バットを振る練習では安全への配慮が欠かせません。屋内で練習する場合、家具や家財を壊さないよう十分注意が必要です。屋外の場合も、周囲の状況に気を配り、人や物に当たらないようにしましょう。

自動車や窓ガラスなどに接触すれば、大きなトラブルになる可能性があります。練習は、屋内外を問わず、十分なスペースが確保できる広い場所で行いましょう。

バットはヘッドを下にして持つこと

小さな子どもがバットをヘッドを上にして持ち歩くと、重さでバットが傾きやすく、隣にいる人にぶつけてしまうことがあります。

そのため、バットを持ち運ぶ際はヘッドを下にして持つようにすると、安全に運ぶことができます。周囲の安全を守るためにも、この持ち方を徹底するように指導しましょう。

少年野球の写真

過度な練習は逆効果

疲れた状態で練習を続けると、そのまま疲労した状態のスイングが癖になってしまいます。また、体にも過度な負担がかかるため、練習はやり過ぎないように注意が必要です。

適度に休憩を挟み、メリハリをつけて取り組むことで、効率よく上達を目指しましょう。

最後の後片付けまでしっかりとやる

少年野球のバッティング練習は、練習して終わりではなく、後片付けまでしっかりと行ってください。使った道具がすべて揃っているかを確認するためにも、責任を持って片付けを行う習慣を身につけさせましょう。

野球のヘルメットの写真

少年野球におけるバッティングの教え方

少年野球でバッティングを教える際には、基本技術の指導だけでなく、子どもたちが野球を楽しむことを重視することが大切です。

バッティングの魅力を伝えながら、自信を持たせる指導や段階的な練習方法を取り入れることで、基礎をしっかりと身につけ、将来的な上達につなげられます。ここでは、効果的なバッティング指導の方法を紹介します。

バッティングの楽しさを伝える

少年野球におけるバッティング指導の第一歩は、子どもたちにバッティングの楽しさを教えることです。野球を始める理由はさまざまで、プロ野球選手を目指す夢を持つ子や、親の影響で始めた子もいるでしょう。どんな動機であれ、野球を楽しむことが上達の土台になります。

バッティングの魅力は、快打した時の爽快感です。この感覚は、子どもたちにとって辛い練習を乗り越える力となります。特に低学年の指導では、長所を伸ばすことに重点を置くべきです。野球を始めたばかりの子どもたちには、技術的に指摘したい点が多くあるでしょう。しかし、多くのアドバイスはかえって混乱を招き、小言として受け取られることもあります。

指導の際には、必ず子どもの長所を見つけ、「構えがいいね」「返事が素晴らしい」といった些細なことでも、褒めることで自信を持たせ向上心を引き出せます。楽しさと自信を感じさせる指導こそが、低学年の子どもたちに最も効果的なアプローチです。

ハイタッチする少年の写真

低学年には段階的にバッティングを教える

低学年には特に段階的にバッティングを教えることが重要です。ここから3つのポイントに沿って紹介します。

1.バットにボールを当てる練習を行う

バットにボールを当てる感覚を養うには、まずバント練習から始めるのが効果的です。5~7mほどの距離から緩いボールを投げてもらい、バットを水平に構えてボールを捉えます。

この練習の目的は、ストライクゾーンを理解することと、ボールがバットに当たる瞬間まで目で追う習慣を身につけることです。練習中は、顔とバットが遠くならないよう注意が必要です。特に初心者は腕を伸ばして打ちに行きがちですが、自分のミートポイントまでボールを引きつけて捉える意識を持たせましょう。

バンドをする少年の写真

2.リラックスした構えを身につけさせる

少年野球は、低学年のうちにリラックスした構えを身につけることが大切です。スイング前に力が入りすぎると体の動きが硬くなってしまい、スイングスピードが落ちたり、安定しないスイングになってしまいます。

リラックスするためには、腰をどっしり構えることで肩の力を抜き、体のバランスを整えることが大切です。また、一度バットを肩に担いで構えると、余計な力が抜けて自然なフォームが作りやすくなります。さらに、バットを軽く持ち、細かく動かしながらタイミングを取ることで、力が入りすぎるのを防げます。

インパクトの瞬間には、「ボールに当たったときにグリップをしっかり握りなさい」と伝えることで、力を入れる感覚を分かりやすく教えられます。この感覚をトスバッティングで体感させることで、実践的なスイングの基礎が身につきます。

スイングする少年の写真

3.素振りの重要性を教える

バッティングの基礎を身につけるには素振りが欠かせません。低学年では、バットを短く持ち、フルスイングをすることで正しいフォームを身につけられるよう指導します。重いマスコットバットの使用は、ヘッドが下がる癖や腰痛、疲労骨折の原因となるため避けるべきです。

素振りは単調になりやすく、子どもが飽きてしまうことが多いため、飽きさせない工夫が必要です。ゲーム感覚を取り入れたり、練習メニューに変化をつけることで集中力を維持できます。

例えば、バント練習の成功率に応じて素振りを取り入れるなど、楽しさを加えた方法が効果的です。また、動画を活用してスイングフォームを確認させることで、実際の動きとイメージのギャップを埋めることで、スイングフォームの改善や上達のスピードアップが期待できます。

野球のホームの写真

適切なサイズのバットを選んで練習に励み、スキルアップを目指そう

今回の記事では、バットの芯に当てる練習のためのバット選びについてや、少年野球のバッティング練習方法・練習メニューについて紹介してきました。

ボールパークドットコムには、リアルグリップトレーニング竹バットという商品があり、15種類の中から自分に合ったバットを選べます。竹バットは、堅くて折れにくく、耐久性が高いため練習用として幅広く愛用されています。

リアルグリップトレーニング竹バットは、グリップ握り部分に滑りにくい特殊樹脂加工が施されているため、安定した打撃が可能です。気になる方はぜひ商品詳細を確認してみてください。また、サイズなどに悩んだ場合はお気軽にご相談ください。



 

 

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