竹バットトレーニングのすすめ
卒業式も終わり、あっという間に入学シーズンですね! 4月は、何かそわそわして落ち着かない季節。 でも、新年度が始まり、学生なら新しい学年が始まり、、色々な意味で新しい「何か」が始まるのが4月です。
そんな春に、竹バットトレーニングも開始してみましょう! すでに竹バットでトレーニングを始めている人も、体の成長に合わせたバットサイズやトレーニング方法を見直す良い時期です。
このウェブマガジンでは、過去に何度か竹バットのご紹介と、そのトレーニング方法を紹介して参りましたが、新年度目前のこの時期に改めて詳しくご紹介をさせて頂きます! 竹バットを選ぶ時や、トレーニング方法で迷った時には、参考にしてくださいね!
今回は、竹バットがどのように作られているのか、また、竹バットの特徴などをご紹介いたします。
竹バットの製造工程
竹バットと一口に言っても、どんなバットが竹バットなのか説明しろと言われれば難しい。 竹バットは、その名前の通り「竹」でできたバットです。
でも、単に竹を切り出して作っているわけではありません。 竹バットは「合竹バット」といって、薄い板状の竹を何枚も重ねて角材にした後に、バットの形に切り出されて作られます。 以下に製造過程を写真とともにご説明いたします。


③これを角材にします。
④バットに形に切り出します。
いかがでしたか? なかなか興味深いですよね(^^♪
それでは、こうして作られた竹バットの特徴をご紹介いたします。
竹バットの特徴
★金属バットと同じ重量のバットでもヘッドに重心がある為、若干重く感じる。
⇒ヘッドが重いため
★インパクトの瞬間が、金属より長く感じる。
⇒インパクトの瞬間に、バットにボールが乗った感覚がある。いわゆる「乗せる」「押し込む」感覚が、木製バット=竹バットの特性。
★ヘッドが重い分、バットの芯でボールを捕えない限りヘッドが振り抜きづらい。
⇒芯に当たらないとボールが飛ばない
★インパクトの瞬間からの振り抜きに技術を要する。
⇒インパクトの瞬間、バットがしなる感覚を覚えるため、インパクト後に、ヘッドを前方に振り抜く意識が必要。理にかなったスウィングであれば、ヘッドが重い分、バットの重みで=ヘッドの重みによりボールを遠くに飛ばせ、またより強い打球を打つことが出来る。
★バットのミートポイントが、金属バットよりヘッド気味。
⇒木製バットの構造上の特性
★トスバッティングでも、ボールをバットの芯で捕えているか外しているかがわかる。
⇒振動でわかる
★スピードボールであれば、詰まりや先端にあたった場合に、手に強い振動が来る。
⇒手がしびれる
★消音性に優れ、日夜の練習が可能。
特徴の中でも一番注目すべき点は、「バットの芯に当てなければ、手元に強い振動が伝わる」という点です。 強い振動というより、痛いです。
板を張り合わせてできているため、芯以外に当たると振動が強烈に伝わるようにできています。 裏を返せば、芯に当てれば強く跳ね返すことができ、全く痛くありません。
この特徴が、まさに「バットの芯で球を捉える」練習には竹バットが最適と言える点です。
「バットの芯を捉える」ことがバッティングの基本中の基本。 さあ、みなさんも早速竹バットトレーニングを開始しましょう!